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クンジャーガーと風車跡地[渡橋名]

更新日:2017年03月28日


 


 

地域 : 渡橋名(とはしな)
種類 : 井戸
行事 : 旧暦1月1日 若水、葬式の湯灌等 
状態 : 井戸は現存しています。見学できます。
     風車は現地にありません。一部は豊見城市歴史民俗資料展示室で見学できます。
     文化財説明板(2016年2月設置)
  

クンジャーガー後方には拝所がつくられている

クンジャーガー遠景(2016年)

 

クンジャーガーが脇にそびえる「二本松」は渡橋名の名勝であった


風車式灌漑施設(1960年)

 

 人間が生きるためにもっとも必要なものが「水」である。沖縄県内の古い集落には必ずその「水」を得るための水源があり、その多くが井戸(方言名でカー・ガー)として造られ利用されている。井戸は、飲料水を配給するだけではなく、新生児の産湯から葬儀の湯灌まで、まさに人の一生を支える根幹である。そのため現在でも水の恩恵への感謝や健康を祈願する等、信仰の対象としても、地域の方々に大切にされている。


 このクンジャーガーは、渡橋名集落が所在する真和志原の南端に位置する井戸である。別名ウブガーとも呼ばれ、正月の若水や葬儀の湯灌の水としても利用された。造られた時期は定かではないが、南山系の人々が造った井戸とも伝えられる。渡橋名の人々にとって生活の様々な場面で使われてきた大切な井戸である。戦前から1960年代頃まで、クンジャーガーの後方には渡橋名の名勝であった大きな琉球松が2本生えており、「渡橋名の二本松」と呼ばれ親しまれた。現在は大きなクヮディーサー(和名モモタマナ)の木が植えられ往時と変わらぬ木陰を作っている。

 また、この一帯には、「二本松」以外にもかつて渡橋名を内外に知らしめた「風車」の建てられた場所でもある。豊見城村は戦後、米軍へ納入する清浄野菜栽培が盛んに行われ、渡橋名をはじめ、上田・渡嘉敷・我那覇・名嘉地・田頭では県下有数の野菜供給地帯であった。そのような背景から、1960年にはクンジャーガーのすぐ北側に、「SOUTHERNCROSS」と書かれた風向舵の特徴的な風車式灌漑施設が弁務官資金によって建設された。同年7月には当時の高等弁務官ドナルド・P・ブース中将も出席し風車贈呈式が行われた。風速3メートルから風車が回りはじめ、水をタンクに汲みあげ、風を動力にした環境負荷のない省エネルギーの灌漑設備であった。この珍しい施設をひと目見ようと、全琉各地から多くの視察団が訪れたという。しかし、設置からしばらくして台風によって壊れてしまい2年ほどで撤去することとなった。2002年3月13日に渡橋名自治会より豊見城村教育委員会へ風車の一部が寄贈され、現在は豊見城歴史民俗資料展示室において展示公開されている。
 
英訳文
 All old communities of Okinawa have a water source, many of which are improved and tapped as wells (called “ka” or “ga” in the Okinawan dialect). Wells not only provide drinking water, but serve a person’s entire life from the newborn’s first bath to the purification of the corpse before the funeral. For this reason, wells are revered as an object of worship and a place for the local people to offer their appreciation for the blessings of water and to pray for good health.
 Kunjaga, also known as Ubuga, was used for Wakamizu, the first water drawn from the well on New Year’s Day, as well as Yukan, water for purifying the deceased before the funeral.
 This is also the former site of a windmill for which Tohashina was once famous. In the postwar years, Tomigusuku was actively engaged in the production of washed vegetables supplied to the U.S. military, with Tohashina being one of the most productive vegetable cultivation areas in Okinawa. Given this background, the U.S. Commissioner fund was provided in 1960 to build a windmill-driven irrigation system featuring a rudder imprinted with the letters “SOUTHERN CROSS” to adjust to the direction of the wind. In July 1950, a windmill presentation ceremony was held in the attendance of Lieutenant General Donald P. Booth, High Commissioner of the Ryukyu Islands. The irrigation system driven by the wind boasted low environmental impact and energy saving. However, it was damaged by a typhoon soon after installation and was removed in two years. On March 13, 2002, the Tohashina residents’ association donated a part of the windmill to the Tomigusuku Village Board of Education, and it is now on public display at the Tomigusuku History and Folklore Museum.


〇参考文献
豊見城市教育委員会 2016 『字渡橋名のクンジャーガーと風車跡地』 文化財説明板
豊見城市教育委員会 2008 『豊見城市史 第二巻 民俗編』P.328、337~338、344~345 


 

文化財説明板の文面

地 図

 

 

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作成日 平成28年02月22日
更新日 平成29年  3月22日


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