2016年2月に、国内でジカウイルス感染症が疑われる症例に関し、陽性が確定したとの報告があります。
(現在、患者は自宅療養中。発疹等の症状が認められるものの、既に解熱して状態は安定)
ジカウイルス感染症は、一般に蚊に刺されることによって感染する疾患です。現在、国内は蚊の活動期ではないため、国内で感染が拡大するリスクは極めて低くなっています。
ジカウイルス感染症は一般的に軽症であり、重症化するリスクは極めて低いですが、流行地域へ渡航する場合は、長袖・長ズボンを着用したり、蚊の忌避剤(虫よけスプレー等)を使用したりして、蚊に刺されないように注意してください。
特に、妊婦の方は、流行地域への渡航は控えてください。また、性交渉による感染リスクも指摘されており、流行地域から帰国した男性で、妊娠中のパートナーがいる場合は、パートナーの妊娠期間中は、症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用するなどの感染予防を行ってください。